【墨田区の空き家事情】空き家対策の具体的な方法と助成金の活用
2022/04/06
墨田区の空き家実態調査
墨田区は、空き家対策に力を入れており、区独自に空き家実態調査報告書[平成29年1月]を公表しております。
調査報告によると、空き家の可能性がある「空き家候補」と判定された物件は、墨田区 全体で 889 戸となり、主に墨田区北部に空き家が集中しております。
北部727 戸(区全体の 81.8%)、南部は 162 戸(区全体の 18.2%) と、南北で空き家の数に約 4.5 倍の差があります。
令和3年3月度の空き家実態調査報告書(5年毎)では、空き家候補物件が、474 件と 大幅に減少し、半数近くの空き家が解消されていました。
空き家を放置するリスク
空き家の放置を放置しておくと様々なリスクが発生します。
このリスクが大きな問題となり社会問題とまでなっております。
〔物理的なリスク〕 放火リスク 倒壊リスク 損害リスク
〔経済的なリスク〕 維持リスク 資産減少リスク 税金リスク
〔社会的なリスク〕 不法侵入リスク 不法投棄リスク 行政代執行リスク
別のコラムに空き家放置のリスクを取り上げさせて頂いておりますので興味のある方はコラムをご覧下さい。
墨田区による行政代執行
放置空き家が社会問題となり、危険な空き家を強制撤去(行政代執行)することを認める法律《空家等対策の推進に関する特別措置法》が平成27年5月に施工されました。
墨田区は、この法律が施工される前から、放置空き家の問題に取り組んでおり、平成26年12月に区内の老朽化した戸建て住宅を、行政代執行で強制撤去しています。
この強制撤去は、「墨田区老朽建物等の適正管理に関する条例」による内容で、東京都内では大田区に続いて2例目の事例になります。
《場所》墨田区東向島2丁目
《状況》木造2階建建物及び平屋建て10㎡程度の別棟
2階建の建物は、2階部分が崩落し、壁面も傾き隣家に倒れかかっており、
別棟は、屋根が損壊し柱も大きく傾斜しており、建築資材の落下、飛散及び火災による人的、財産的被害発生の可能性が高い状況になっていたそうです。
《経緯》
平成20年頃から放置空き家についての通報が寄せられ、墨田区から放置空きの所有者に助言や指導を行っていました。
しかく長期に渡る対応の結果、改善が図られなかったため、強制撤去(行政代執行)に至っています。
墨田区の空き家対策に関する助成制度
老朽危険家屋除却費等助成制度
①老朽危険家屋除却費等助成制度
1、土地無償貸与を前提とした除却費の助成
管理不全のため危険な状態になっている建築物について、当該建築物の除却後の跡地を原則10年間、区へ無償貸与することを条件に、建物所有者に一定の条件をもとに除却費用上限200万円が助成されます。
区は、無償貸与された跡地をポケットパークや火避け地等の公共的な目的で利用します。
2、不良住宅を対象とした除却費の助成
一定の条件を満たした上で、除却工事費の2分の1で、上限50万円もしくは100万円まで助成されます。
詳細は、老朽危険家屋の除却費等助成制度をご確認下さい。
②木密地域不燃化プロジェクト不燃化促進助成事業
京島周辺地区・鐘ヶ淵周辺地区では、一定の条件をもとに工事費用等の一部を助成されます。
1、不燃建築物の建築に伴う建築工事費、除却費、設計・監理費等について助成
基本助成額:150万円+加算額
2、老朽建築物を木造準耐火建物等へ建替える際に、除却費、設計・監理費等について助成
老朽建築物除却助成上限90万円+建築設計助成100万円+加算額
詳細は、下記のパンフレット(リンク)をご確認下さい。
問題解決に向けての具体的な取り組み
墨田区の空き家事情について、取り上げてまいりました。
様々な空き家対策の方法がございますが、いざご自身の物件のこととなると戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
相続した自宅や賃貸物件をお持ちの方は、悩まれる段階が人それぞれです。
悩みの段階は、荷物整理から相続問題、費用不足や売却手続き、賃貸経営など多岐に渡ります。
どの段階や状況であっても解決出来ない問題はございません。
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空き家問題について、空き家対策をはじめ、物件売却、賃貸募集、賃貸管理まで幅広く対応させて頂きます。
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