文化を原動力とした中野100年のまちづくり掲げる『中野区』の空き家事情!【活用出来る空き家対策】
2022/05/25
中野区の空き家事情
中野区は、新宿駅からJR中央線で4分の中野駅を中心に、区の南には地下鉄丸ノ内線、北には西武新宿線、都営大江戸線が走り、区内には15の駅があり、区内のどの場所も、住むのにも訪れるにも便利なところです。
中野区といえば、中野駅北口に、漫画やアニメなど、サブカルチャーの発信地として知られる「中野ブロードウェイ」や「中野サンプラザ」があります。
古くから愛されている、このエリアですが、中野区は中野区役所および中野サンプラザ(中野駅新北口駅前エリア)の再開発の提案概要書を提出しました。
”文化を原動力とした中野100年のまちづくり”として、環境・防災性にも優れた新たな都市機能の整備をあわせて中野全体の持続的な活性化につながるまちづくりを目指すと発表しています。
そんな100年まちづくりを掲げる中野区の空き家数は約2.6万戸で、東京23区で13番目に高い空き家数となっており、空き家率でみると11.3%で、東京23区で8番目に高い空き家率となっています。東京都全体での空き家率が10.8%ですので、平均より少し高い空き家率のようです。
参考資料:平成30年住宅・土地統計調査/総務省(中野区)
中野区の空き家の実態
中野区では、空き家の実態調査を行っております。(棟単位の調査)
中野区の空き家実態調査報告書(平成29年)によると、852棟が空き家となっております。
地区別に見ると、南台が121棟と圧倒的に空き家が多く、弥生町67棟、中央65棟と続いて多くなっております。
調査の空き家と推定した建物を町丁目別に見てみると、【南台4丁目】が最も 多く43棟(5.0%)で、次いで【南台3丁目】が32棟(3.8%)と多い結果となっています。
そのほか【南台2丁目】、【江古田1丁目】、【東中野1丁目】、【弥生 町4丁目】が20棟を超え、10棟以上の町丁目は39丁目ほど確認できます。
中野区全体で見ると、中央線を境に北側よりも南側が比較的多く空家が見 られ、北側は【江古田】、【江原町】といった、北東部に多く見られます。
また、区内中央部よりも、区界側に多く分布していることがわかります。
用途別で見ると、戸建住宅が571棟(67%)が多くなっており、次いで店舗兼住宅93棟(10.9%)、集合住宅171棟(20.1%)、 物置、倉庫10棟(1.2%)、その他7棟(0.8%)となっています。
中野区の老朽建築物の建替え等の不燃化特区補助制度
中野区では、不燃化特区(弥生町三丁目周辺地区及び大和町地区)の範囲内で、老朽建築物の建替え等を行う方へ補助金を交付しています。
このような制度を活用することで、空き家の取り組みに対する負担は大幅に軽減されるのでは無いでしょうか。
《不燃化特区指定地区》
補助支援メニュー
・老朽建築物の建替え費の補助(個人・中小企業が対象)
・老朽建築物の解体除却費の補助(個人・法人を問わず対象)
・老朽建築物除却後の土地管理の補助(個人が対象)
・建築設計・工事監理費用の補助(個人・中小企業が対象)
老朽建築物の建替え費の補助
老朽建築物の建替えを行う個人・中小企業 にその費用の一部を補助するものです。
なお、老朽建築物とは、耐用年数の3分の2を超過している建築物です。
構造別耐用年数表
構造 | 対応年数 | 老朽建築物 |
RC造またはSRC造 | 47年 | 築32年以上 |
鉄骨造(骨格材4mm超) | 34年 | 築23年以上 |
鉄骨造(骨格材3mm超からmm以下) | 27年 | 築18年超え |
鉄骨造(骨格材3mm以下) | 19年 | 築13年以上 |
木造 | 22年 | 築15年以上 |
補助の対象となる方
老朽建築物の建替えを行う個人・中小企業 (建物所有の有無は問いません)
建替え後の建築物の要件
・宅地建物取引業法(昭和27年法律第176号)第2条第3号に規定する宅地建物取引業者が建築又は販売を目的とする建築物でないこと
・耐火建築物等または準耐火建築物等で法令に従い建築されるもの
・壁またはこれに代わる柱から隣地境界線までの距離が50センチ以上(商業系の地域を除く)
・道路に面する側の垣や柵が、生け垣またはネットフェンスなど(道路面から高さ60cm以内のブロック塀、門柱、門柱に接続する長さ1.2m以下のブロック塀等は可)
・建築物の敷地は、生活道路の拡幅整備に協力すること(整備済みは除く)(詳細はこちら)
補助金額
次の費用(1)(2)(3)の合計額となります。 (限度額があります)
(1)解体除却・整地費
老朽建築物(付属する工作物を含みます)の除却(解体)および整地に要する費用
木造:96万円(60㎡未満)〜5,760,000 円(240㎡以上)
非木造:140万円(60㎡未満)〜8,400,000 円(240㎡以上)
費用の詳細はこちら ⇒ 解体除却・整地費の限度額表
(2)仮住居費
建替えに伴い仮住居が必要となった場合にこれに要する費用(家賃及び引っ越し代)
限度額 400,000円
(3)建築設計・工事監理費
耐火建築物及び準耐火建築物:653,000円(床面積30㎡未満)〜3,124,000 円(300 ㎡以上)
費用の詳細はこちら ⇒ 設計費用算出表
詳細はこちら⇒ 不燃化特区における助成制度の詳細
問題解決にむけて具体的な取り組み
中野区の空き家事情について、取り上げてまいりました。
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