住みたい街ランキング1位を取り続けている「吉祥寺」を有する武蔵野市の空き家事情と空き家対策
2022/11/12
目次
武蔵野市の空き家の事情
武蔵野市と言えば、人気の『吉祥寺』を有する都市です。
『住みたい街ランキング』では、吉祥寺が5年連続1位に選ばれており、多くの人に人気のエリアです。
もちろん武蔵野市自体も、とても人気があり『住みよさランキング2022』では、堂々の第1位に選ばれております。
人気のポイントは、東京なのに東京らしくない雰囲気や、日々の生活ニーズが充実している環境、新宿や渋谷等への都心部へのアクセスの良さと言われています。
そんな絶大な人気を誇る『武蔵野市』の空き家数は約9,080戸で東京51市町村の中で21番目に少ない空き家数となっております。
空き家率でみると10.9%になり、空き家数と同じく東京51市町村の中で21番目に低い空き家率となっています。
日本全国の空き家率13.6%よりも少ない空き家率ですが、東京都全体の空き家率10.6%よりは高い空き家率となっています。
上記に記載するデータは平成30年住宅・土地統計調査(総務省)及び東京都のデータに基づくものです。
武蔵野市の空き家対策計画と空き家実態調査
武蔵野市では空き家対策に力を入れており市独自に住宅マスタープランを策定してます。その中で『武蔵野市空き住宅等対策計画』を定めています。
また、空家等に関する実態調査も行っております。
その結果、市全域で空家等はみられますが、周辺に悪影響を及ぼす深刻な事態の空家等は少ないことがわかりました。
武蔵野市が独自に選定した、空き家調査対象の一戸建て19,751戸のうち、実質的な空き家が295戸、老朽化等の管理不全の空き家が31戸となっております。
分譲住宅(マンション)では、調査対象18,040戸のうち、947戸が空き家となっており、管理不全の空き家は0戸(無し)となっておりました。
賃貸住宅では、調査対象66,176戸(6217棟)のうち、4,692戸が空き家となっており、管理不全の空き家は38戸(8棟)となっておりました。
武蔵野市の空き家対策で活用できる制度
武蔵野市では、空き家対策に活用できる制度が多くありますので、ご紹介をしていきます。
住宅・マンションのアドバイザー派遣
武蔵野市で活用できる空き家対策
武蔵野市では、災害に強いまちづくりを推進することを目的に、耐震化に向けた取り組み並びに耐震性に係る診断や安全性に係る評価等の実施を支援するため、耐震アドバイザー派遣を行っています。
①相談・耐震診断費用の見積もり業務
【業務内容】
アドバイザー(建築士)を派遣し、下記の対応を行います。
1、現地を確認の上、耐震化に関する技術的相談・アドバイスを行います。(利用限度1回)
2、現地に赴き、区分所有者間あるいは共有者の合意形成を図る上で必要となる技術的説明等を行います。
(利用限度3回)
3、現地確認の上で、耐震診断の実施が可能と判断した場合には、耐震診断費用の見積もりを行います。
(利用限度1回)
【対象住宅】
1、昭和56年5月31日以前に着工された市内に存する住宅
戸建て・長屋・共同住宅(木造又は2階建て以下の非木造住宅)・小規模共同住宅(3階建て以上の非木造でマンションを除く)・マンション(地階を除く階数が3以上でかつ延べ面積が1,000平方メートル以上で、木造以外の耐火および準耐火建築物の共同住宅)
2、昭和56年6月1日以降で平成12年5月31日以前に着工された市内に存する非木造の住宅
戸建・長屋・共同住宅(2階建て以下)
【ご利用できるかた】
武蔵野市内に存する対象住宅を所有している方(分譲マンションの場合は管理組合等の代表者、共有住宅の場合は共有者全員によって合意された代表者)
②簡易診断
【業務内容】
アドバイザー(建築士)を派遣し、簡易診断を行います。
1、木造住宅に限り、簡易診断からの利用が可能です。(利用限度1回)
2、現地の調査は、建物の劣化状況や、平面形状、壁の位置などを目視で確認する作業となります。簡易診断では、天井裏や床下からの調査は行いません。
3、非木造の住宅、小規模共同住宅、マンションの簡易診断を受けるには、予め相談・見積もり業務の利用により簡易診断の実施が可能と判断されていることが必要です。
【対象住宅】
1、昭和56年5月31日以前に着工された市内に存する住宅
戸建て・長屋・共同住宅(木造又は2階建て以下の非木造住宅)・小規模共同住宅(3階建て以上
の非木造でマンションを除く)・マンション(地階を除く階数が3以上でかつ延べ面積が1,000平方
メートル以上で、木造以外の耐火および準耐火建築物の共同住宅)
2、昭和56年6月1日以降で平成12年5月31日以前に着工された市内に存する非木造の住宅
戸建・長屋・共同住宅(2階建て以下)
【ご利用できるかた】
武蔵野市内に存する対象住宅を所有している方(分譲マンションの場合は管理組合等の代表者、共有住宅の場合は共有者全員によって合意された代表者)
これまでに武蔵野市の助成・支援制度を利用して簡易診断・耐震診断を実施していないかた
③安心パック
【業務内容】
1、アドバイザー(建築士)を派遣し、耐震診断、補強計画、工事費概算算出を行います。(利用限度1回)
2、旧耐震の木造住宅に限り利用可能となります。
3、申請者の一部自己負担(5万円)があります。
【対象住宅】
昭和56年5月31日以前に着工された市内に存する木造住宅
戸建て・長屋・共同住宅
【ご利用できるかた】
武蔵野市内に存する対象住宅を所有している方(共有住宅の場合は共有者全員によって合意された代表者)
これまでに武蔵野市の助成・支援制度を利用して耐震診断を実施していないかた
* 1 昭和 56 年 6 月 1 日以降で平成 12 年 5 月 31 日以前に工事に着手した住宅に限ります。
* 2 マンションとは、地階を除く階数が 3 以上でかつ延べ面積が 1,000㎡以上で、耐火建築物、準耐火建築物(共に木造を除く) の共同住宅をいいます。
* 3 非木造の住宅・マンションにおいて簡易診断を利用する場合には、予め「相談・見積もり」により簡易診断の実施が可能となっ た場合に限ります。
* 4 安心パックは、市から専門家を派遣し、耐震診断〜補強計画〜工事費概算見積もり算出までを一回の手続きで行う事業です。 耐震改修を検討している木造住宅に限りご利用いただけます。5 万円の自己負担をお願いします。
詳細はこちら ⇒ 住宅・マンションのアドバイザー派遣
* 5 納得コースは、安心パックを利用した方に限りご利用いただけます。1 回の申請手続きで、補強実施設計や耐震改修着手後の 設計変更に係る費用の一部を、耐震改修に係る費用の一部に上乗せして助成します。
* 6 耐震化の検討の結果、戸建て・長屋・共同住宅の建替え(除却+新築)を行う場合には、耐震改修相当額(耐震性を確保でき る補強計画に基づき耐震改修を行った場合に要する費用)の 1/2 と限度額を比べて少ない額、小規模共同住宅の場合には、耐 震改修相当額と①により算出した額の少ない額に 23%を乗じた額、マンション(* 2)の場合には、耐震改修相当額と①によ り算出した額の少ない額に 1/3 を乗じた額を助成します。(上限あり。)事前に耐震診断と補強設計を終えていることが条件と なります。
* 7 除却(解体)工事のうち、建物の構造に絡まない、植栽・庭石・カーポート・物置等は助成対象外です。
詳細はこちら ⇒ 住宅・マンションの耐震化助成
スズメバチの巣の駆除
武蔵野市で活用できる空き家対策
武蔵野市では、ハチの巣の自主駆除が困難な方へ、スズメバチ等駆除費用の助成を行っております。
飛んでいるハチは駆除できませんので、まずはハチの巣を見つける必要があります。
また、自主駆除が可能なかたへは駆除用具(殺虫剤)の無料貸し出しを行っておりますのでご利用ください。
(新型コロナウイルス感染症対策のため、当面の間、防護服の貸し出しは休止しています)
ハチの多くは5月から10月にかけて巣作りをします。ハチや巣に、近づいたりいたずらをしなければ刺される事はありません。スズメバチやアシナガバチは人を刺すことから恐れられていますが、樹木や野菜を食い荒らす毛虫やアオムシを捕獲し、大量発生を防いでくれる益虫なのです。
ハチも大切な生き物です。人間と接触する機会が少ない場所に巣がある場合は、駆除せずそっとしてあげたいものです。しかし、庭木や玄関前など人とハチが接触する機会の多い場所に巣ができた場合は、残念ですが安全のため駆除が必要です。
巣の自主駆除が困難な場合は、武蔵野市が指定する専門業者を紹介してくれます。この業者に依頼した場合は、直接費用を全額お支払い頂いた後、後日指定業者かが申請書等必要書類をお渡し頂けるので、武蔵野市に申請してください。武蔵野市が一部費用を助成します(他の業者に依頼した場合は助成の対象となりません)。
申請月の末締めで、翌月中旬のお振込みとなります。
【指定業者】
井之頭造園協同組合 電話番号:0422-21-9261
駆除希望のかたは直接業者に電話をして、巣の場所、形や大きさなどを伝え依頼してください。
【提出先】
武蔵野市役所環境政策課保全係(西棟2階)または市政センター
環境政策課宛てのみ郵送でも受付けてくれます。(武蔵野市緑町2-2-28)
スズメバチ等駆除制度
ハチ種類 |
駆除額 |
助成額 |
本人負担額 |
スズメバチ | 18,700円 | 9,200円 | 9,500円 |
スズメバチ早期駆除 | 14.850円 | 6,850円 | 8,000円 |
オオスズメバチ | 32,500円 | 25,700円 | 9,500円 |
その他のハチ | 9,900円 | 4,400円 | 5,500円 |
詳細はこちら ⇒ 武蔵野市スズメバチ対策(ハチの巣の駆除について)
武蔵野市ブロック塀等撤去助成制度
武蔵野市で活用できる空き家対策
武蔵野市では、 市が危険と判定したブロック塀等を改善する場合、その必要経費の一部を補助する制度があります。
【対象】
・一般公衆の通行に使われている市内の道路に面していること。 高さが1.2メートル以上のブロック塀等であること。
・市の調査により危険と判定されたものであること。
・一般公衆の通行に使われている市内の道路に面していること。
・高さが1.2メートル以上のブロック塀等であること。
・市の調査により危険と判定されたものであること。
【助成金額】
・撤去工事のみ: 1メートルあたり 8,000円 (上限64万円)
・補強工事: 1メートルあたり 8,000円 (上限32万円)
・改修工事(撤去+新設):1メートルあたり 16,000円 (上限128万円)
(注意)1メートル未満の端数がある場合、1メートルに切り上げて計算
詳細はこちら ⇒ 武蔵野市ブロック塀等撤去助成制度
ブロック塀等撤去助成制度資料:ブロック塀等の改善に対する補助制度のご案内チラシ (PDF 795.9KB)
空き家の譲渡所得の3千万円控除
武蔵野市で活用できる空き家対策
詳細はこちら ⇒ 空き家の発生を抑制するための特例措置(武蔵野市)
国土交通省のサイト:空き家の発生を抑制するための特例措置(空き家の譲渡所得の3,000万円特別控除)
武蔵野市の空き家相談窓口
武蔵野市と「良好な住まいづくりに関するパートナーシップ協定」を締結した9団体が電話相談窓口(無料)を開設しています。
一部団体では、対面相談(無料)も実施しています。 なお、無料で受けられる相談内容は各団体によって異なりますので、問い合わせの際にご確認ください。
なお、無料で受けられる相談内容は各団体によって異なりますので、問い合わせの際にご確認ください。
住まいの相談窓口一覧(専門団体:原則電話相談) (PDF 1012.4KB)
武蔵野市都市整備部 住宅対策課 0422-60-1976
住まいのなんでも相談室(武蔵野市役所での対面相談)
【相談例】
・住宅の建築、リフォーム、耐震化
・マンションの維持管理、管理組合運営
・住宅の売買、空き家の処分
・民間賃貸住宅への転居(高齢者、障害者、ひとり親世帯)
など 市役所住宅対策課にて予約を受け付けています。お気軽にご相談ください。
【相談日時】
毎週木曜日 午前9時~午後4時(相談時間各50分)
(注意)不動産に関する相談は原則として午後1時~4時となります。
事前予約制(前週の金曜日まで予約受付)
相談会場 市役所4階
吉祥寺駅付近を上空から撮影した航空写真
問題解決にむけて具体的な取り組み
武蔵野市の空き家事情について、取り上げてまいりました。
様々な空き家対策の方法がございますが、いざご自身の物件のこととなると戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
賃貸用物件のお持ちの方は、目の前の空室を早急に対処するために、どのような対応がベストか迷われる方が大半です。
これだけ、空室の多いマンションやアパートの空き家を減らすには、普通に賃貸募集をしていても現状を変えることは難しいでしょう。
弊社では、様々な企画やアイディアをもとに空き家対策を行うノウハウを持っております。
まずは、お気軽にご相談下さい。
アパートやマンションなどの賃貸用住宅はもちろんのこと、居住中の戸建ても対応致します。
物件売却、賃貸募集、賃貸管理まで幅広く対応させて頂きます。
弊社は、再建築不可、借地権、事件事故、老朽化、雨漏り、害獣被害、荷物整理や処分など多岐にわたり対応が可能です。
物件を修繕する費用が無く放置してしまっている方は、早急にご相談下さい。解決策を一緒に見つけることが出来ます。
空き家対策は、ひとりで悩んでいると解決に時間がかかってしまい、余計な出費やトラブルが発生してしまいます。
まずは、お気軽にご相談下さい。
【不動産売却】中古アパートを高く売却するために行うべきこと“TOP5”
空き家は何故「劣化」しやすいのか!?劣化の原因と対策【空き家対策】
【知らないと600万円の損!?】相続した空き家売却の税金控除 3000万円の優遇控除
資産売却のことのなら株式会社アセットアップへご相談下さい。 《 資産売却.com 》
アセットアップでは、東京、川崎、横浜を中心に、空き家・中古戸建・中古アパートの売却相談を行っております。
武蔵野市では、買取や売却の無料相談の対応をさせて頂いております。
まずはお気軽にご相談ください。