人気の街『世田谷区』 空き家数が何故?全国1位なのか? 【空き家問題の実態に迫る】
2022/05/04
世田谷区の空き家事情
『憧れの住宅地』として人気の高い世田谷区
2021年全国(市区郡別)「社長の住む街」ランキングで世田谷区は最多の1位になっています。
・田園調布や成城、等々力などの高級住宅地。
・再開発によって急激に発展しているおしゃれな「二子玉川」
・新旧の歴史が融合する「三軒茶屋」
・若者に人気の「下北沢」
そして、世田谷区は、砧公園や駒沢公園、等々力渓谷公園など大きな公園も多く、自然を楽しめることも魅力の一つでもあるエリアです。
そんな、多くの方に人気のある世田谷区の空き家数は約5万戸で、全国で第1位の空き家数となっております。
「何故、そんなに人気なのに空き家が多いの?」
そう思う方は多いのでは無いでしょうか。それでは世田谷区の空き家の実態に少しずつ迫っていきます。
実は、空き家数の高い理由の一つが、世田谷区の面積が広いということです。
世田谷区の面積は58.05平方キロメートルと、東京23区で2番目に大きい区になります。
1番大きい区は、大田区の59.46平方キロメートルとなりますが、羽田空港の広大な敷地も含まれているため、住宅地で見ると世田谷区の面積が圧倒的に広いといいうことがわかります。
空き家率でみると9.6%と、東京23区で下から5番目の低い空き家率となっています。
東京都全体での空き家率が10.8%ですので、東京都の平均より低い空き家率のようです。
参考資料:平成30年住宅・土地統計調査/総務省(世田谷区)
約5万戸の空き家のうち賃貸や売却向けなどを除いた、市場に流通していない「その他の住宅」に分類される空き家が約1万2千戸となっています。
世田谷区の空き家の実態調査
世田谷区では、区独自に空き家の実態調査を行っております。(棟単位の調査)
世田谷区の空家等実態調査報告書(平成30年)によると、966棟が空き家となっております。
空き家は世田谷区内全域にまんべんなく見受けらますが、特に「世田谷・若林・太子堂」「東玉川・奥沢」「成城・祖師谷」の付近に多く存在しているようです。
世田谷区の特定エリアの助成制度
不燃化特区制度
世田谷区では、防災街づくりの一層の推進を図るため、東京都の不燃化特区制度を導入しています。
不燃化特区制度は、木造住宅密集地域のうち特に改善が必要な地区で、燃え広がらない・燃えない街を実現させるため、老朽建築物の除却や建替え費用の助成などにより、地区内での建築物の不燃化を支援する制度です。延焼による市街地の焼失率がほぼゼロになると言われる不燃領域率70%の達成を目標に、建築物の不燃化を推進しています。
この制度は令和2年度で終了予定でしたが、最長で令和7年度まで継続されています。
目標である不燃領域率70%に到達した地区については、到達年度の末日をもって老朽建築物の除却および建替え助成等の支援を終了となります。
《不燃化特区指定地区》
①太子堂・若林地区
太子堂四・五丁目全域 若林一丁目全域 若林二丁目1~36番
②区役所周辺地区
世田谷三丁目20番~26番 世田谷四丁目全域 宮坂二丁目1番 の一部、2~9番、26番、27番
②区役所周辺地区
赤堤一丁目1~5番 赤堤二丁目1~6番 梅丘二・三丁目全域 豪徳寺一丁目全域 豪徳寺二丁目2~10番、25~31番 松原六丁目42番、43番
③北沢三・四丁目地区
北沢三・四丁目全域
④北沢五丁目・大原一丁目地区
北沢五丁目全域 大原一丁目全域
⑤太子堂・三宿地区
池尻四丁目24~39番 太子堂二・三丁目全域 三宿一・二丁目全域
※太子堂・三宿地区は、固定資産税・都市計画 税の減免のみが対象となります。
助成内容
制度① 老朽建築物の建替えに伴う費用を助成します。
建替え助成
老朽建築物(耐用年数が3分の2を経過した木造・軽量鉄骨造の建築物)を除却し、建替えを行う場合に、除却費用と建築設計・監理費を助成します。
詳細はこちら⇒ 不燃化特区における助成制度のご案内
制度② 老朽建築物の除却費用等を助成します。
老朽建築物の除却助成
老朽建築物(耐用年数が3分の2を経過した木造・軽量鉄骨造の建築物)を除却する場合に、除却費用を助成します。
詳細はこちら⇒ 不燃化特区における助成制度のご案内
制度③ 専門家が問題解決をサポートします。(無料)
不燃化特区区域内での建物の建替え、除却をご検討されている方を対象に世田谷区では、建築士等の専門家による無料の個別相談会・専門家による出張相談を行っています。(個別相談会は、事前予約制となります。)
制度④ 固定資産税・都市計画税の減免を受けられます。
老朽建築物を除却し更地にした土地又は、建替え後の建築物の固定資産税・都市計画税の減免を受けられます。
詳細はこちら⇒ 不燃化特区における助成制度のご案内(パンフレット)
このような制度を活用することで、空き家の取り組みに対する負担は大幅に軽減されるのでは無いでしょうか。
世田谷区空き家等地域貢献活用助成事業
世田谷区の空き家活用を目的として、年に一回行われている助成事業があります。
事業者は空き家の活用企画を提出し、その中かから優れた企画に対して、最大300万円の助成金が支給されます。
選定の基準は、地域の課題を空き家活用を通して解決する企画や、行政の力だけでは解決できない課題を解消する企画などいくつかの条件に沿ったもの。
その企画案を実現する資金として、助成金が支給される施策となっています。
《助成金額》
応募に申請できる金額は1団体あたり300万円までです。
(1)空き家等の地域貢献活用に必要な改修工事費(200万円まで)
(2)住居以外の用途に資する耐震改修費(100万円まで)
《応募相談・受付》
応募要領配布期間中に、応募相談が必要になります。ご相談にあたっては、当該建築物の図面や建築確認申請時の書類、検査済証、固定資産税課税明細書等の書類(すべて写し可)が必要となります。
応募要領配布: 令和4年6月30日(木曜日)まで
応募書類提出期間:令和4年8月1日(月曜日)から8月5日(金曜日)正午まで
相談・提出場所: 空き家等地域貢献活用相談窓口(一般財団法人世田谷トラストまちづくり内)
世田谷区松原6-3-5 梅丘分庁舎1階
時間: 月曜日から金曜日 午前8:30〜午後5:00(祝日は休み)
問合せ先空き: 家等地域貢献活用担当 電話番号:03-6379-1621
詳細はこちら 令和4年度 世田谷区空き家等地域貢献活用助成事業企画募集ちらし
問題解決にむけて具体的な取り組み
世田谷区の空き家事情について、取り上げてまいりました。
様々な空き家対策の方法がございますが、いざご自身の物件のこととなると戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
賃貸用物件のお持ちの方は、目の前の空室を早急に対処するために、どのような対応がベストか迷われる方が大半です。
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空き家対策は、ひとりで悩んでいると解決に時間がかかってしまい、余計な出費やトラブルが発生してしまいます。
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