空き家対策を先延ばしにしてはいけない『4つの理由』と『8つの改善方法』
2022/10/01
目次
空き家の対応を先延ばししてはいけない4つの理由
空き家の対応を先延ばし先延ばししてはいけない理由は、主に以下の4つです。
①ストレスが増加するから
②無駄な費用がドンドン増えていくから
③多くの方に迷惑をかけるから
④人生を有意義につかう機会やチャンスを逃すから
最初に言っておくと、空き家の先延ばしは「百害あって一利なし」です。
早急に対応出来るので、あればしっかり対応しておき、充実した人生を送るためのきっかけにしましょう。
無駄な費用がドンドン増えていくから
空き家の対応を先延ばししてはいけない4つの理由
空き家の維持費は、あなたが思っているより多くの費用が増えてていきます。
1、清掃費
空き家は誰も使っていないため、それほど汚れないと思う方もいるでしょう。しかし、それは大きな間違いです。
まず、庭に樹木や草が生えている場合は植物が成長してしまうため、定期的に草むしりをしたり、枝や葉を伐採したりしなければいけません。
落ち葉が積っているにもかかわらず誰も掃除しないままでは、周辺の家に大きな迷惑をかけてしまいます。
野良猫や害獣などが住み着いてしまうと、糞尿が発生することもあります。匂いや衛生面で周囲に大きな迷惑をかけますし、家も汚れて価値が下がってしまいます。住宅の資産価値を保つために定期的に清掃しなければいけません。
2、修繕費
家は誰も使われなければ、劣化しないと思っている人もいるかもしれません。しかし、空き家の多くは木造住宅です。
鉄筋コンクリート造の物件よりも経年による劣化が目立ちやすいくあります。最近では、夏から秋にかけて台風でダメージを受ける空き家が少なくありません。
古い空き家のまま放置しておくと、屋根瓦が飛んでしまったり、雨戸が外れてしまったりと、色々な被害が発生するおそれがあります。
それ以外にも、キッチンなどの水回りで劣化が激しい場合、修繕を行う必要があります。
空き家を維持していくために、少なからず修繕費が必要になるでしょう。
3、固定資産税・都市計画税
固定費として必ず発生する費用が、固定資産税及び都市計画税です。
固定資産税は固定資産税評価額の1.4%、都市計画税は0.3%と、合計で1.7%の税金が毎年発生します。
これらの税金は地価や建物の価値によって算出されます。
したがって、例えば坪単価10万円程度の100坪の土地を所有して築30年の木造の建物が建っていたとしても、それほど大きな額にはなりません。
しかし、それでも無駄な出費が毎年数万円発生するのは、おもしろくはないでしょう。
国の税金である以上、免れることのできない出費である固定資産税と都市計画税。
空き家を所有し続ける限り払い続けなければならないことは、しっかりと把握しておく必要があります。
4、光熱費の固定費
空き家であっても、来客や帰省などの際に宿泊できるようにしている場合もあるかもしれません。
その場合は、電気やガス、水道などを使えるようにしているケースが多いのではないでしょうか。
光熱費に関しては、毎月の使用料だけではなく、固定費が発生します。
電気やガス、水道がいつでも使える状態では、決して馬鹿にはできない出費が発生します。少なく見積もっても、毎月3,000円程度の固定費がかかります。
5、保険料
空き家を維持するには、火災保険の加入が必要です。誰も住んでいない建物だからこそリスクに備えておく必要があります。
火災保険は火事だけではなく台風などの自然災害で損傷を受けた場合にも適用されます。
川沿いにある家では、河川の氾濫による浸水の影響も懸念点です。強風による建物の倒壊も考えられます。
それらの被害に見舞われた際に火災保険料を払っておけば、火災保険料から修繕費を捻出できます。
ただし、木造住宅で経年したものほど、火災保険料は上がる傾向にあります。また自然災害が多く保険料は毎年上がっています。
保険料としてそれなりの出費は覚悟しなければいけないでしょう。
多くの方に迷惑をかけるから
空き家の対応を先延ばししてはいけない4つの理由
空き家を管理せずに放置していると特に近隣住民に迷惑をかける場合があります。
(1)廃墟化し空き家が倒壊する
空き家を管理せず長期間人の出入りがない場合は、換気もされず修繕しなければいけない箇所が長い間放置されてしまうことになります。
管理がきちんとなされていないと劣化が非常に速くなってしまい、あっという間に廃墟のような家になってしまうケースもあるといえるでしょう。
空き家が廃墟化してしまうと想像できるのが倒壊のリスクです。
何もなければそう簡単に倒壊するわけではありません。
例えば、そう大きくない程度の地震でも一気に空き家が倒壊してしまうことが考えられます。
倒壊により、近隣住民の家屋が損傷する可能性や、通りすがりの人がけがをしてしまうかもしれません。
(2)火災により延焼や屋根の飛散など
空き家は誰も立ち入らないことにより、無断でごみが捨てられることや管理不十分な点などから放火も含めた火災のリスクが非常に高いといえます。
火災の発生により考えられるのが、隣近所の建物への延焼や屋根の飛散などです。
延焼や屋根が飛散し、近隣住民の家屋に被害があったとしても、基本的に空き家の所有者は責任を問われません。
空き家の火災は近隣住民に非常に大きな迷惑をかけることになってしまいます。
(3)害虫の発生や雑草の繁殖
空き家を長期間放置することにより、庭に雑草が生え、樹木が伸びてしまい近隣の敷地に立ち入ってしまう可能性が考えられます。
樹木が伸びて、樹液が隣の駐車スペース落ち、車に樹液が落ちるなどの被害を起こしてしまうことも良くある事例です。
また、害虫の発生も空き家では起こりがちといえます。
下水管からのゴキブリやねずみの発生。
雑草が伸び放題になりますので、ハチやアリといった害虫が発生します。
最も建物に被害を与えると思われる害虫がシロアリです。
空き家の管理ができていないと換気ができず、湿気などがこもりシロアリが住みやすい環境を作り出してしまいます。
シロアリによる建物の被害はもちろんですが、このような害虫が近隣へ侵入し、近隣の家屋などにも大きな被害を及ぼしてしまう可能性も考えられるでしょう。
(4)無断立ち入りや犯罪の発生原因になる
長期間空き家に人が立ち入らなければ、だれが無断で侵入しても発見されることはそうありません。
そのため、不審者の侵入などが起こる可能性が考えられます。
不審者が侵入し、勝手に電気や水道などが使われることや、もっとひどいケースになると犯罪取引の場所となっているかもしれません。
このようなケースも近隣住民には大きな迷惑となってしまうことが考えられます。
(5)近隣の資産価値を下げてしまう
状態の悪い空き家が近隣に存在するというだけで、近隣不動産の価値を下げてしまうことも挙げられます。
誰しも、状態の悪い空き家が近隣にある不動産を購入しようと考える場合、空き家の存在はマイナス要因となってしまうでしょう。
空き家はいろいろなリスクを起こす可能性が高いので、近隣にある空き家を理由として値引き交渉などが入るケースも考えられます。
状態の悪い空き家は近隣不動産の資産価値に悪い影響を及ぼす点でも近隣住民にとっては迷惑と感じる要因として挙げられるでしょう。
(6)行政にも迷惑がかかる
空き家の増加とともに管理が十分になされていない空き家も増加しており、我が国で社会的な問題ともなっています。
そこで2014年に新たに施行されたのが空き家対策特別措置法です。
管理されていない空き家に対して行政の介入が可能になった点や、管理を行っていないと罰則などを受けるようになりました。
空き家対策特別措置法により管理されていないとみなされる空き家は特定空き家に指定されると行政が、所有者に対し空き家の実態調査、適切な管理に対する助言や指導することになります。行政が所有者の代わりに解体工事を行うことを行政代執行といいますが、解体費用などは解体後、所有者や管理者へ請求されることになります。
解体した後の土地部分に対して差し押さえが入るなどの措置によりかかった解体費用は回収されます。迷惑をかけるだけでなく罰金や減税を受けられなくなるなど様々な問題に発展していきます。
「先延ばし癖」がある人の特徴について
一般的に「先延ばし癖」がある人の特徴について見ていきます。
やることを把握できていない
やることを把握できていないと、作業の取っ掛かりが分からず、結局先延ばしにしてしまうことになります。これは能力的な問題であり、分からないことはしっかりと質問し、理解を深めていくことによって解決することができます。
失敗に対する恐怖心が強い
先延ばし癖をしてしまう人の特徴として「失敗に対する恐怖心が強い」というのも代表的でしょう。つまり先ほどの場合とは違い「やることは把握できている」のですが、「失敗してしまったどうしよう」と、作業に取りかかることを躊躇してしまうのです。
これは能力的な問題というよりもメンタルの問題で、成功体験を積み重ねることによって「自信」をつけるか、失敗した時の挽回策をしっかりと考えておくことが重要です。「人間は誰しも失敗する」と割り切ってしまうくらいがちょうど良いでしょう。
完璧を求めようとする
意外に思われるかもしれませんが、「完璧主義」の人間も、実は先延ばし癖を持っている場合が多いです。完璧主義の人間は、しばしば「自分が納得できるまで仕事に着手しない」ことがあります。
つまりあまりにも完璧を求めるあまり、「すべてを理解してから物事を始めようとする」のです。結果的にそれは「先延ばし」につながってしまい、空き家問題解決のパフォーマンスの低下をもたらしてしまいます。
空き家対策の先延ばしを改善するための8つの方法
それでは「空き家対策の先延ばしをを改善するための8つの方法」について見ていきましょう。
具体的には
「とりあえずはじめてみる」
「簡単にできることから取り掛かる」
「やるべきことだけに集中できる環境を作る」
「目標を細かく設定する」
「締め切りを2段階で設定する」
「完璧を求めず、自分に厳しくしすぎない」
「失敗を恐れすぎない」
「まわりをうまく頼る」
の8つです。
空き家対策の知識を得る
空き家対策の先延ばしを改善するための8つの方法
空き家対策に必要な知識を得てみて下さい。
東京都は、空き家の発生抑制や有効活用などを促進する観点から「東京空き家ガイドブック2022」を作成しています。
このガイドブックでは、空き家の具体的な相談・解決事例を多く取り上げ、紹介するとともに、空き家の他用途への活用事例などを新たに盛り込んでいるので参考にしてみて下さい。
問題解決にむけて具体的な取り組み
空き家対応の先延ばしについて、取り上げてまいりました。
様々な空き家対策の方法がございますが、いざご自身の物件のこととなると戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
賃貸用物件のお持ちの方は、目の前の空室を早急に対処するために、どのような対応がベストか迷われる方が大半です。
これだけ、空室の多いマンションやアパートの空き家を減らすには、普通に賃貸募集をしていても現状を変えることは難しいでしょう。
弊社では、様々な企画やアイディアをもとに空き家対策を行うノウハウを持っております。
まずは、お気軽にご相談下さい。
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物件売却、賃貸募集、賃貸管理まで幅広く対応させて頂きます。
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物件を修繕する費用が無く放置してしまっている方は、早急にご相談下さい。解決策を一緒に見つけることが出来ます。
空き家対策は、ひとりで悩んでいると解決に時間がかかってしまい、余計な出費やトラブルが発生してしまいます。
まずは、お気軽にご相談下さい。
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